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雪花伽

たぬきと添い寝したい。

美術史の話7:新印象派・ポスト印象派〜セクシーなの? キュートなの?

ポスト印象主義

印象主義

Q.あなたが落としたのは、新印象派ですか? それともポスト印象派ですか?

A.とりあえず普通の印象派ください。

 

 後期(ポスト)印象派と新印象派。紛らわしいですが、新印象派印象派の進化・発展形であるのに対し、ポスト印象派は反印象主義であると思ってください。

 

 1880年代半ば、印象派は行き詰まりを迎えていました。

 ルノワール「光を追い求めすぎて、形を失っていく」

 目に見える現象から、構築性や精神世界の表現を目指すようになります。

 

 ポスト印象派とは、印象派に欠けていた何らかの+αを表現しようとした画家のことです。

 例えば、

 セザンヌ:造形

 ゴッホ:情念

 ゴーギャン:理念

 

 それぞれの画家については、後述していきたいと思います。

 

Q.新印象主義とは?

 めっちゃ理系。

 

 印象主義で、筆触分割というのがあったと思います。

 印象派のそれは恣意的・直感的であり、移ろいゆく現象を表現していました。

 新印象派は、規則的な点により光輝性を表現しました。

 

 代表的な画家は、スーラシニャックです。

 スーラは几帳面で潔癖症な性格に対し、シニャックは陽気と、正反対の二人だったようです。

 

技法

・点描

 印象派の不定形な「筆触分割」に対し、規則的な色彩の点を画面に併置しました。

 

・視覚混合

 網膜上で色を混合し、明るさと強度を保ちつつ、求める色彩を得ました。

 

・補色対比理論

 補色同士を併置すると、お互いを高め合うという色彩理論を応用しました。

 スーラは、シュヴルールの色彩論、ルードの光学理論を制作に厳格に適用するなど、理論が勝っていました。

 

 また、白で下塗りしたキャンバスを塗り残しながら点描し、明るい画面を実現。

 色彩と線の心理学を応用しました。

 ex.上昇する線・暖色→喜び

   下降する線・寒色→悲しみ

   平行線・白→平静

 

主題

 風景画と現代パリの都市生活。

 水浴、日向ぼっこ、サーカス、キャバレーといった楽天的な60s〜70sの印象派的主題を描きました。

 のちに、都市生活者の孤独と不安を描きました。

 

印象主義と科学

 レオナルド・ダ・ヴィンチ以来の「科学と芸術の融合」を目指しました。

 スーラは、エッフェル塔を、パーツ(単位)を数学的に組み立てていくエンジニア的事物として捉え、共感しました。

 

まとめ

・ポスト印象主義

 印象主義に欠けていた要素を表現。印象主義を超えていく。

 セザンヌゴッホゴーギャン

・新印象主義

 理論を応用。

 規則的な点描により光輝性を表現。科学と芸術の融合を目指す。

 

 お疲れ様です。