雪花伽

たぬきと添い寝したい。

台湾旅行記

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台湾の街並みは建物が絶妙にボロくて、

あといつもなんとなく空がどんより曇っている感じがグッときました

 

・日星鑄字行

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台湾唯一の活字やさんです

 

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ひらがなもあるよ

 

・天燈飛ばし

願い事を書いた天燈を飛ばすと、天に近いから叶うのだそうです

墨汁と筆で書きます。筆の穂先が短すぎて書きづらかったです

びっくりしたのが、線路の上で飛ばしているということです

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だから電車が来ると蜘蛛の子を散らしたようにはけていって、通り過ぎるとまた戻ってきて天燈を飛ばし始めます

 

九份

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千と千尋の神隠し」のモデルになった街だそうです

雨がひどかったですが、雰囲気はめちゃくちゃ良かったです

また、現地の人にとって雨は珍しくないそう

 

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湯婆婆のお屋敷のモデル

 

 ここが変わってるよ台湾

・泰然自若とした非常口の人 

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・ホテルに傘がある

よく雨が降ります

ツアーの時にやたら「傘を持参して」と言われるのが北陸みたいでした

「弁当忘れても傘忘れるな」の精神です

 

・料理の量が多い

コースを頼むと、日本人には食べきれないほど料理が出てきます

残ったやつはどうするのだろう。もったいない……

台湾故宮博物院

2017.11.19 @故宮博物院

・白菜と角煮の根付

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故宮博物院の目玉である白菜と角煮の根付と、青銅の鼎を合わせて「鍋セット」と呼ぶそうです

白菜は分かりますが、どうして石で角煮を作ろうと思ったのか

興味深いです

 

・台湾の素敵な文字

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台湾ビールのグラス

台湾でビールを頼むとこのブランドが出てきます

ちなみにこのグラスは雑貨店で買えるようです。一つ60元

 

続きます

レアンドロ・エルリッヒ展〜見えているものは正しいのか

2017.11.25

レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル @森美術館

 

周りの人に、レアンドロ・エルリッヒと言ってもピンとこないようですが、

金沢21世紀美術館スイミング・プールの人だよ、というと

「ああ、あの人ね!」となることが多いです

 

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スイミング・プール』の模型もあります

 

レアンドロ・エルリッヒは鏡を多用した視覚的トリックアートを得意とする作家です

 

初っ端から展示室の床がウッドデッキになっていて、

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港をイメージした作品が現れます

こういう自由な展示は大好きです

 

無限更衣室が面白かったです

更衣室の鏡が隣の更衣室と繋がっていて通り抜けられるのですが、いつまでも同じような部屋が続く迷路みたいな作品でした

現実にそんなことはありえないのでシュールでした

 

過疎化した教室に亡霊として映り込む作品

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(※顔をぼかしています)

 

作品の中に入り込める体験型の作品も多いです

この展覧会は一人で行くよりは、誰かと行って写真を撮り合うのが楽しいでしょう

 

ただキャプションで「この作品を通して作家は〜を批評している」と逐一説明してあるのは分かりやすい一方で、ちょっと親切すぎるような気もしました

フランス人間国宝展 メートル・ダール

2017.11.25

・フランス人間国宝展 @東京国立博物館 表慶館

工芸展というか、インスタレーションみたいでした

展示室というよりハイブランドショールームなんじゃないかなと思うほどのオシャレ空間

 

暗闇の中、無数の天目茶碗を小さなスポットライトで一つ一つ照らしてみたり、

そのまま壁紙職人さんの作品が壁紙になっている部屋だったり

 

展示構成は、

陶芸、金工、扇、傘、折り布、エンボス、羽根細工、ガラスなど

 

画集も二種類ありましたが、やはりあの空間ごと味わってほしいと思います

ロケーションを上手く活かした展示でした

表慶館の大正浪漫な建築空間を見るだけでも入場料を払う価値があります

 

 

・現代の写実-映像を超えて @東京都美術館

一言で写実と言っても、ホキ美術館系のいわゆるTHE 写実っていうのと、

写実画だからこそできる表現を追求したものとがありました

(廃墟になったif東京を超リアルに描くとか、脳が飛び回ってるありえない光景とか)

 

岩田壮平氏の作品が特にお気に入りです

 

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彼を知ったきっかけは『花泥棒は…』でした

色鮮やかな花束を抱えて走り去る若き花泥棒

窃盗という犯罪行為なのに、何故か爽快感もある不思議な作品です

 

花鳥風月を描く日本画の伝統を受け継ぎながらも、現代的な新鮮さがあります

花の鮮やかな色遣いも見ていて心地がよいです

バベルの塔展〜ボスを超えて

ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲルバベルの塔」展

16世紀ネーデルランドの至宝-ボスを超えて-

2017.9.24 @国立国際美術館

 

美術展は一編の物語である。

という言葉が思い浮かびました。

 

ブリューゲルといえば、ネーデルランドの世俗を描いた農民画家のイメージがあります。

ちなみにブリューゲルは親子二代が画家で、ブリューゲル(父)とか書かれたりすることもあります。

バベルの塔を描いたのは父のブリューゲル一世です。

 

第1章は16世紀ネーデルランドの彫刻作品を展示しています。

画家とは関係ない作品で、時代背景はこんな感じだったんだよーというのを説明するのはよくある展示構成です。

あと入口なのでこの辺りは混みます。

 

私の考えなのですが、美術展って全ての作品に対してというより、

ある数枚の気に入った作品を見るがためにお金を払うものだと考えていて、

貧乏性を発揮して全部を見ようとは思いません。興味がなければすっとばします。

 

第2章からは宗教画です。

美術というかヨーロッパとキリスト教は切っても切り離せないんだな、としみじみ思います。

 

第5章は本筋から逸れて同じネーデルランドの画家、ヒエロニムス・ボスを取り上げています。

ボスとは誰ぞやということなのですが、

別名・奇想の画家と言われ、想像力を駆使した魅力的な怪物を描きました。

 

その後、ボス・リバイバルといってボスの画風を模倣する画家が多く現れました。

ブリューゲルもその一人で、第6章ではボスのような怪物画も描いていたことが示されます。

 

ブリューゲルって中野京子さんの『怖い絵』に出てくる

『絞首台の上のかささぎ』『ベツレヘムの嬰児殺し』とか

農村風景画のイメージしかなかったので意外です。

 

第7章は版画です。

それにしても宗教画、怪物画、風景画と多芸だったんだなーと分かります。

そして『バベルの塔』の展示室に突入します。

 

目玉作品『バベルの塔』の前は列整理されていました。

最前列で見たい人は並んで、後ろからでもいい人は自由に見ていいという感じです。

 

バベルの塔』は人が潰れるくらい細かく描かれているのですが、

それ一枚を見ても当時の建築様式など、色々な発見ができるそうです。

 

バベルの塔が当時巨大な建物であったローマのコロシアムなどからインスピレーションを得ているとか、

上に行くにつれての様式の違いで年月を表現しているとか目から鱗でした。

 

 

結論としてはブリューゲルは多芸で、

宗教画(人物)表現、ボスのような怪物表現、風景表現を総動員してこの傑作『バベルの塔』は描かれているよ!! ということなのです。

 

 

美術展って一本の映画なんですよ。

美術ファンって純粋な視覚の愉しみも求めてるけど、この一本の筋が通ってることに気づいちゃった人たちがそれなんじゃないかと思います。

 

最初は「よくわからん」「ハズレかなー、それにしても人多い」

となるのですが、後半になるにつれて全てが繋がっていき、

作者の全体像と学芸員の伝えんとしたことが浮かび上がっていくのは、美術鑑賞の醍醐味というか快感ですよね……。

 

今までそういうのがあったのは、京都市美術館ゴッホ展とか、MoMAKの北大路魯山人展あたりですかね……。

近代以前の美術ってすごく好きってわけではないのですが、この展覧会は結構当たりだったんじゃないかと思います。

  

これだから美術館巡りはやめられないのである。